「Product-Led-Growth」はエンジニアにもおすすめしたいビジネス本 | りゅーそうブログ
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「Product-Led-Growth」はエンジニアにもおすすめしたいビジネス本

books

2021/10/30

2022/02/13

Product Led Growthという本を読みました。

Product Led Growth(以下PLG)とはプロダクトそのものがユーザー獲得、アクティベーション、リテンションを担うという手法です。
私はエンジニアとして現在勤務していますが、この本の内容がとても興味深かったので紹介したいと思います。

PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ

PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」への画像

PLGとは

Priduct Led Growth(以下PLG)とはプロダクトそのものがユーザー獲得、アクティベーション、リテンションを担うという手法です
本書では、その代表的な例としてSlackやDrop Boxがあげられています。Slackなどのようにセールスを受けて商品の利用を開始するのではなく、購入前にプロダクトを試して意思決定をしてもらう。
このようにプロダクトそのものがセールスを担うという仕組みをPLGと呼んでいます。

このPLGが広まった背景には、以下のようなサブスクビジネスの変化があります。

  • 競合他社との争い(参入障壁の低下)
  • 顧客獲得コストの増加の一方、顧客単価の低下
  • 顧客は自ら学ぶことを好む
  • 利用体験の重視


これらの背景から新しいユーザーをプロダクトの購入まで導く役割は、プロダクトが担った方が良いという考えからPLGという手法が誕生しました。
PLGの特徴(メリット)として、PLGを導入すると事業に関わる全てのチームが目標を達成するために、プロダクトを活用するようになるというのがあります。

個人的にマーケ・カスタマーサクセスを巻き込んでプロダクトを磨き上げていくスタイルに強く惹かれました。
以下本を読んで、その他印象に残ったことを2つあげます。

プロダクトの価値

プロダクト主導型はこの利用パターンを常に監視し、ユーザーが有意義な対価を得ているか確認する(=バリューメトリクス)という部分が重要だと感じました。
まずユーザーは求めていることはなんなのか?それを機能面、ユーザーの感情それによって得られる社会的な価値にまで広げてプロダクトを見つめ直すことが重要であると述べられています。

ボウリングレーン・フレームワーク

特に13章のフレームワークの話は開発者である自分に大きく刺さりました。
ボウリングはガターに落ちてしまうのを防ぐのと同じように

  • プロダクト、コミュニケーションバンパー(左右のガターに落ちないようにする柵的なやつ)を設置してユーザーを支援する
  • ストレートライン(ピンまでのまっすぐのライン)を作り、ユーザーが得られる価値を最短距離で提供する

というフレームワークです。
プロダクトバンパーでは、

  • 新規ユーザーにどのようにプロダクトの期待値を提供できるのか?
  • ベテランユーザーにどのように新しい・最適な体験価値を提供するのか?

というのを考える必要があります。さらにはコミュニティバンパー(カスタマーサクセス..etc)と連動してユーザーを支援する必要があります。
プロダクトに関わるチーム全体でどのようにUXを向上して、ビジネスに結びつけるのか?考える良いきっかけになりました。

というわけで、ビジネスサイドの方はもちろん、サブスクビジネスに携わるすべての方におすすめできる内容かと思います。
開発やUXを考える上での視点が広がります。気になる方はぜひ読んでみてください。

PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ

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